詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換(backup)[391]
2010 11/08 02:39
鵜飼千代子

生き物として、生殖は必要なことで、人として人間としてでも書かれたことがまず、俗的な「下ねた」だけではないということは確認したいと思います。

>>387
宗左近さんは、日本詩人クラブの講演で一度拝聴いたしましましたが、そうした表面上の面白がりとは違う次元で「少女の乳首」を持って来られているのではないかなと思いますね。いつ頃の作品かわからないのですが、晩年の作品であれば。少女はひ孫世代?頼もしい日本の母になれと言う、女性への賛歌を感じます。

先日、中原道夫さんの講演で伺った、NPO法人日本詩歌句協会でお名前は失念してしまいましたが、「宗左近の最後の詩集が届いている。書評を書かなければいけない」
という決意の様なお話をされた運営サイドの方がいらしたので、こちらに問い合わせればなにか、有益なお話が伺えるかもしれません。

宗左近さんの講演後、質疑応答の時間があったのですが、誰も質問しないので会長経験者レベルの方から数名指名され、その中に親しくさせていただいており敬愛している天彦五男さんと筧槇二さんがいらしたのですが、フル歓迎モードのお話でしたが、フルボッコでしたね。戦火でお母様を亡くした話をされたのですが、平和ボケとも取れる現在の宗さんへの賛辞がお気に召さなかったのかもしれません。わたしはなぜかニヤニヤしてしまったのですが、金子光晴のことを「風狂の人/桜井滋人」を引いて「人間金子光晴を知る上で貴重な資料でもあるが、面白いことをもう一度請け負うので、ぜひお読みいただきたい。(天彦五男詩全集/風狂の人 金子光晴より引用)」とあるので、天彦さんはわたしを怒れないと思うのですが(周囲は知りません)、詩人の(天彦さんの)尽きない好奇心の投網にはかかってしまうかもしれません。(天彦さん自身は、金子光晴の作品を読まないファンというようなことを書かれていますが、反面教師的な影響も受けていらしたような印象を、直接伺った話から持っています。『金子光晴の会』はとても大切にされていたようで、体調が悪くてお酒を飲めなくてもそれこそ万難を排して行かれていたようです)

これも天彦さん関係で最近知ったのですが、川路柳虹編の歌集 秘帳/湯浅眞沙子について、読んだり研究されている方はいらっしゃるでしょうか。
http://www.kanwa.jp/xxbungaku/Hakkin/Hicho/Hicho.htm

「秘帳」は、作者が亡くなってから遺族が持ち込んだ作品だということですが、今生活をしている若い女性が下ねたを書いている、その本人と会ってみたいだとか、家柄の良い人が無様なことをしているのを世に知らしめたいという理由で腑に落ちない賛辞をする評は、真に受けない方がいいと思いますが。

# http://www.koshoshi-noir.com/chronicle.html  こちらの「クロニクルボックス :10 湯浅眞沙子 「歌集 秘帳」」によると、遺族ではなく友人が、湯浅眞沙子が一時詩の師として師事した川路柳虹に送って来た、とありますね。こちらの記事を読んでいたので、上記の記憶違いを修正します。
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