RT会議室突発連詩ログ保管庫[79]
2005 08/21 02:34
半知半能

05/8/20 深夜 いちごつみで短歌  ()内に摘んだ言葉
(詠み人は下記通り)

○ ふわと吹く晩夏の切ない微温(ぬるま)風すら涼しげに君の死に顔  半知半能
○ 木漏れ日に点描された如き君自転車で過ぎ風薫る午後(風) ザラメ
○ 亡骸をゆがむ音叉にくべる午後 ふくらはぎ伝う汗に「融けてる?」(午後) 汐見ハル
○ ソファベッド軋む楽園その音は銀の音叉とシーレの裸体 (音叉) ハイネケン

○ 裸体だけ見れればいいよなんて嘘 言葉も絵筆もいらない夏夜 (裸体) 半知半能
○ 妖精が見えた気のするあの頃も過ぎてしまえば夏の夜の夢 (夏)  ザラメ
○ うすい翅さくりさくりと溶けてった夢って海の味がするのね(夢) 汐見ハル
○ 海泥棒 剥がれた色のサブマリン 夜の魚が目覚めだす頃 (海) ハイネケン

○ 目覚めてはいけない朝がきた羊の背に乗り去りゆく夜を追う頃 (目覚め) 半知半能
○ 羊追う少女のえくぼ深まって夢の中では雲を集める (羊) ザラメ
○ 君は居ない。雲は地球を抱きしめる。でも君は居ない。水の匂いと。(雲) 汐見ハル
○ 狂う蟻 水色とそこに映された月の光に彼は欲情 (水) ハイネケン
● 艶やかな 月をうかがう横顔に 唾を吐きたいサディストな僕 (月) 葛西祐也
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