2004 12/24 00:07
半知半能
2004.12.23 深夜 (即興「連」しりとり連詩 をとか・ちづさ守り・半知半能)
「凍刻の六時」
雪 降る まぶたに
他人の 言葉に 載せられた
企み 静かに のしかかる
かるく かるく
撫でられたものたちは
窓 と
踏み固めた時間の 気配と
配当はつねに死体か
退化した九月の郵便配達夫
立つ ふたりの背にまた雪は
行き渡る計画の予想図
渦巻く人 交差点が寂しい
遺灰が 空から
落下 する
擦る音 と 擦る音
手のひらと配達
つなげられた意図が複数のまま
ばらり かかる 屋上
情景は見渡す限り白く
六時に差し掛かる腕時計
警笛はやはり気配を持って
終わる季節をささやいている
テイルに成れなかった日常 が 額縁からこぼれて
白い壁を惜しみながら 汚している
死体と 雪と 言葉が 積もって
そよ風が吹く
くさり くさり
風の 色のない様子が おちて
おちるだに 時計の端には 白 が
壁面の朝と絡まる
まるく そこで世界は切り裂かれて
いつしか 降り止んだ夜明け
逃げ出した ぼくを 追うものもなく
そのかわりに押し寄せる焦燥感
感情線 血脈
風の鳴る六時
押し寄せて 止まない
冬の焦燥感