2008 08/04 03:18
半知半能
会議室でチャット連詩
1人1〜3行で4巡
半知半能 → 鎖骨
夏には洗い立ての麻のような真っ青な朝が似合っていて
光るものばかりが はっきりと姿をもつ
窓も カーテンも 硬く黒い髪も風に撓ませて
散漫で緩慢な暖気を白日のもとへ散らせて
短い祈りの時間
殺菌された立方体 に 根を張った個性 私
窓という名の境界線越しに何かを確かめてみる日常
過ごした月はことごとく延ばされて
薄くなって床や壁にかわってゆくけれど
堆積した季節に挟まれて押し花になった思い出を
握り締めて
堆積しない私の経験に問う
向こうの真っ青を駆ける脚らはより青く青に映え
自戒のぬかるみに嵌り苦悩する私の脚は
その実甘やかされていて衰えてゆくのに
嘘をつかないあの爽やかさ
降り注ぐ平等な夏には
傷一つつけられぬもどかしさをばら撒いて
窓を開け放したままに翻す
いつだって夏は開かれていたのだから
焼かれることをもう懼れない