2006 07/14 23:32
半知半能
06.7.14 リアルタイム会議室A 一行ずつ連詩
佐仲(三巡目まで)→半知半能→焼石ニ水→雨脚幽歩(三順目からは二行連続)
お題「塩素」
蒸し焼けの夏空に浮かび上がる私の輪郭
自転車に乗って陽炎の上をすべる
遠く、、、近く、、、プロペラの音
忘れ去られた少年装置の残像のような
影が重なり、汗が自覚させてくれる
いつかのプールサイドで見つめた波紋の行く末を
銀盤に焼きつけた、、、あれは黄緑色の
塩素の匂いが掻きむしる初めての恍惚
私は見失っていた、狂おしいほどに 熱く。
すました顔の少年装置が過ぎる光景にフラッシュバックして
車輪は回る、ぐるぐると立ち漕ぎの真昼
それは一つの天体のような思い出で
プールサイドをつなぎ合わせた、ふたりのいる写真
真夏の光を放ち続ける瞬間たちを閉じ込めて
それは遠く、、、近く、、、酸化していく
塩素さえ漂白しないでいる銀塩のなかに
青い酸素で二分線をいれた、自分の