2019 05/18 23:37
るるりら
夜ともなく昼ともなく
そこかしこを じっくりとみつめ
ときおり きみのまぶたは さやばねのように
こまかく またたく
あらゆるものに おどろくたびに
黒目がちな瞳の中に うるうると水がたくわえられるものだから
さいわいなことに
きみのふたつのまなこにうつる世界は うるおいを
永遠に そこなわない伝説の泉のようだ
まぶたが だんだんおもくなっても
きみはさらに泣くものだから
そのうちに まぶたのうらがわに星がうまれ
最初は七星だった星は しだいに無数に きらめき
やがて銀河となってながれはじめ
ああ きみは しずかに舟をこぐ