鎖骨

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知ったつもりでいた為になくしたもの
一人だと思っていた、たくさんのかたちを持ち得た男
けれど決してひとつでもひとりでもなかったのだと


夢に見て、夢に見たものにどこまでも
後ろ髪をひかれて
冷たい空にひとりになれる日をまた
空想してばかりいる

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