巻頭詩保存スレ[56]
2005 05/22 01:13
藤崎 褥

(2005 5/22 1:13)
逆さまつげ 都会の月 
落としてった 
  
時計台の 針  
  
鎖 針金 鉄筋コンクリート 
金属音も羨ましくない 
  
天然白色  共に  発育し 
真昼の太陽は さん さん さん 
  
 驚き悲しみ喜び流れ流れ行き着く先は 
  
針の位置も、くるくるめぐる 、動きの連続 
何時? いつ? といってもそれは 瞬間のこと 
  
白夜の辰 
 水面が  さや さや  ざわん  揺れる 
  
月も太陽も 
それらしい顔 している 
  
呪いをかける兎 
くけけけけ くけけけけ 
其処にも哂う太陽 
               彩々 さいさい 歳々 
    青く移りゆく ゆくり ゆりうごけ ゆらん 
  
写る 逆さの月は湛える水に明止 
ざわ ゆら ゆらん  
スレッドへ