2004 09/26 20:51
石川和広
>ですから僕も、谷川がお父さんの死に触発されて書いた詩集・「世間シラズ」は読んでいて、その深い自己批判の痛みを僕なりに受け取っています。
わかりました。私も、自分なりにこの間、まとめて考えたことを書いたわけで、世間批判の危険性に注意を促しつつ、もちろん、以前の文脈とは、重なるところもありますが、あえて、誤解を招きやすい「世間」という語彙の難しさを感じながら、市井、や大衆という言葉を使いました。オルテガを出したのもその為。
フーコーが、吉本の対談で言っていて、印象深かったのは、様々なイデオロギーに覆い隠されてしまった(ある種の反体制思想の犠牲者も含まれると思いますが、彼はマルクスだけではなくマルクス主義批判も行ったので)死者や、たくさんの人々の声が世界に響いて欲しいと願っていたところです。
夜の様々な爆音や、車の音の蔭に、そういう指弾したりするだけではない、様々な声が響いていると感じるのは、私の妄想でしょうか?失敗もしながら、たくさんの声を聴く、上手くいえないが、そのことも詩を豊かにすると考えます。sage