批評しましょ[245]
2004 09/13 13:49
チアーヌ

いちおう、この詩についてのこと、わたしからもひとこと、入れておきますね。
せっかく取り上げていただいたようなので・・・。
この詩は、ポエニークの中の即興詩のコーナー「即興ゴルゴンダ」http://poenique.jp/からお題をいただき、書いたものです。
タイトルが先で、そこからの発想で書きました。10分くらいで書いたものなので、自分で読んでも、あちこち直せるかな?直したほうがいいかな?とは思いますね。もう少し、書き込んでもよかったのかな、と。ただ、わたしとしては、それほど掘り下げたいテーマでもなかったので、そこまでするつもりはないのですけれど。書くとしたら、別のかたちで、別の詩で、似たテーマで書くと思います。

解説、じゃないですけど、わたしはむかし、こういう現場で働いていました。
この詩は、実際に何度か経験した「こういう場面」の、切り取り貼り付け切り張り、で出来上がっています。
で、そうだなあ、何から書こう。
人間というのは、いろんな面がありますよね、「今日はこっちの面で行こう」と、意識はしなくても、自然に面が動いていく。
オーディションの場での、最初のいやぁーなイジワルな突っ込み、そういう突っ込みをしちゃう面があれば、それとは別に、冷静に仕事のことを考えてふさわしい人を選ぼうとする面があって、またまたそれとは別に、この子とは友達になれそうだな、とか思う同じ女の子としての自分がいて。それは男女関係無く、みんなそうなのだと思います。ルービックキューブ(古い例えかしら・・・)をがちゃがちゃ言わせる感じでね。
上司の思考にシンクロする場合もある。ただそれは同じ仕事をするスタッフとしてね。それとは別の思考も「別の面」として同時に存在しているだけで。
最後の、「見えないところにあるんですよ」というのは、完全に冗談で、見えないところだろうが、見えるところだろうが、わたしはそんなことどうだっていいと思います。どこだっていいのです。冗談、というか、この場合「見えないところ=無い」ということがニュアンスとして伝わるといいなぁと思いました。チャームポイントなんて、非常に流動的なもので、あるようでないんです。わかりやすいところで言ったら、わたしが中学生くらいのころって、眉毛が太い方がかっこよかったのに、ちょっとしたらみーんな細い眉にしちゃったりね。化粧法なんて、すぐに変化しちゃう。体型だって、少し前までだったら「痩せすぎ」と思われていたような体型が、今はきれいに見えるでしょ。わたしだって、痩せたいし(笑)あと、内面的な面も、田辺聖子さんのエッセイで読んだのですが、戦前までの「やまとなでしこ」っていうのは、女から見ると非常に気持ち悪い存在だったようです。なぜかというと、みんなで「我慢合戦」状態になっていたから。でもその当時は、やっぱりその当時の「いい女」といわれたくて、みんながんばっていたらしいです。だから、チャームポイントの概念や価値観なんて、そんなものじゃないのかな。
男目線とか、女目線とか。そんなの影響しあって変わっていくことじゃないのかな?それこそ面をがちゃがちゃ言わせるみたいに。
だから、最後、二人とも笑ってる。
どっちも本気で尋ねてないし、本気で答えてない。男も女も上司も部下も。

「チャームポイント全調査」というタイトルから浮ぶもの。
それは「オーディション」だったんです、わたしの場合。
だって、調査しちゃうんですから。履歴書みながら。それも、普通の履歴書じゃない。めんどくさいので、詳細は省きますが。
鬼畜のような突込みだって、冷静な視線だって、気の合いそうな女の子を捜す気持ちだって、同時に存在してる。その中で「チャームポイントってなんでしょう?」
「そんなものはないんです。」(あるんだけど、ないんです。)そんな、複眼での自問自答。誰にでもある。きれいごとですまない心の動き、たくさんある。

上に見るとか、下に見るとか。そういう視線だって、あるようでないんじゃないかなぁと、わたしは思います。そのときの状況があるだけ。場面があるだけ。

なんか漠然としてますが、こんなところで。
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