08/07 08:39
川村 透
深夜に、日清焼きそばを食べたくなって。
昨晩はとうとう食べてしまった。カンビ―ルも、2本飲んで、午前三時に
リ―ディングの練習をして、半分気持ち悪くなりかけて眠る。
日清焼きそばには、何も具を入れない。そして、なぜか箸ではなく、フォ―クで食べる。
ガキのころ、スパゲティを常食とする暮らしにあこがれを抱いて、日清焼きそばを洋風麺に見立てながら食べていたころの癖だ。体に悪いことはわかりきっているんだが、そして食べ進むうちに麺はさめ、粉っぽく、うまいとは思えなくなるんだけれど。まるでたどたどしく記憶を確かめるように深夜ひとりで食べてしまう。おいしいのか、おいしくないのか、もう、よくわからない。心のどこかが、へたった紙のトランプみたいに角がめくれて茶色くなって、指がいつまでもあの、粉末ソ―スのざらつきにふれているような気がしている。目覚めれば最悪の体調が待っていたよ。おいしい顔って、こんな顔。おいしいって、つらい。