2011 06/07 23:50
小池房枝
昔どこかにも書いた遊び。ひとりあそび。散歩に出るとき、外出するとき、太目の油性サインペンを持って出る。カラースプレーじゃなくてね。でもってふと、目に付いたものに顔を書いてみる。ニッコリマーク。石っころとか、葉っぱの裏とか。大きめアートにしか向かない橋桁とかコンクリ壁とかにじゃなくてね。タヌキなのにリスみたいなエクステリアには垂れ目とお腹のおへそばってん。リスでもタヌキでもありうる何かには名札風に胸に「たぬり」。それからそれらとお喋りする。話しかける。そんな遊び。やがてはね、雨風にさらされて薄れて消えていってくれるものだから。呪ををかけたままになったりはしないから。