ケータイ優先スレ2[439]
2009 01/01 19:51
小池房枝

>>440 とまぁメモと記憶を頼りにうにゃうにゃを書き足したのは私ですが山口仲美「日本語の歴史」岩波新書はとても良かったです。バランスというのかな、学説の海の中で一つの説に溺れぬよう、また、今は定説とされているものについてもそれが何時何ゆえに提唱されたものであるのかとか、よい意味で学問的な本でした。例えば係り結び。係り結びが何時まで命を保っていたのか、それは日常表現としていつまでであったかと考えないと収拾がつかなくなる。王朝文学を愛する文人によって古語で書かれた文章の中には見られても、実際に使われていたわけではないから、等々。
そうして世を経て鎌倉時代、武士の台頭につれ平安貴族の愛した情緒的表現が切り捨てられていく。主格をあらわす「が」が発達してくる。「が」は、日本語としては新しい項目だったんですね。
#だからといって日本語はもともと論理的自己主張的な言語表現には向いてない言語だなどとは言えないしそれ違うからね!というのもまた著者氏の述べるところでした。
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