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塩水和音
学校の暗い図書室にいる。本棚から無作為に赤い本を引き抜き開くと、わら半紙が挟まっていた。わら半紙には「メルマル人」という詩と、メルマル人とおぼしき紫色で体中に目玉のある人型の怪物の絵が書いてある。この世に恨みを抱いて死んだ老人が書いた詩だと思った。
内容は、
〜メルマル人を知っているか
メルマル人はお前らが化学食品を作りすぎたせいで生まれたのだ〜
というようなことが書いてあったが覚えていない。
図書室を出て職員室に行き、持っていたナイフで見たこともない教師を殺してしまう。それを見ていた太った教師に追われて走り回っているうちに、マンションの多いところにいる。時刻は夕方で、鉄に隠れて太った教師をやりすごす。
で、鉄から出ていくと、もうひとりの自分が向こうからやってくる。彼が言うには、どちらかがどちらかを殺さなければ、自分達は本物になれないのだという。そして殺し合いが始まる。向こうは銃を撃ってくるが、俺は逃げ回ってばかり。
逃げ続けて自分の家の自分の部屋という設定のセピア調のみしらぬ部屋に入る。そこでなんだか空しくなって自殺しようとする。ナイフを喉に突き立てるのだが、深く刺さる前にもうひとりの自分に止められる。そしてもうひとりの自分は自殺してしまう。向こうも空しくなっていたのだ。
鏡を見ると喉がぱっくり開いていて赤いべろが見えていた。母親に消毒液の場所を聞き、棚から消毒液を取り出して消毒して湿布を張る。
そして舞台が変わって、ゲームの画面の中で、モンスターハンターというゲームの主人公になって雪山で巨大な仮面を被ったドラゴンと戦っている。
ドラゴンが逃げるので走って追っていると、いつのまにか辺りはゲームの画面の中の雪山ではなくなり、自分もゲームの主人公ではなくなり、ただ真っ暗な廊下を走っている。
コンクリートの病院のような建物の中の真っ直ぐな廊下で、向こう側には階段がある。振り返ると、紫色で体中に目玉のついたメルマル人がこっちにものすごいスピードで走ってくる。メルマル人につかまった人間は吸収され体についている目玉のひとつにさせられてしまうと思い、全力で逃げ出す。
もう少しで階段というところで追い付かれそうになり、思い切り悲鳴を上げる。
そして自分の悲鳴で目が覚めた。今年度見た悪夢の中では最高傑作。sage