夢を見たら書き込むスレ2[324]
2007 12/09 21:02
佐々宝砂

私は二十歳前後のボク女(つまり自分のことをボクと呼ぶ女だ)になっていて、ロックバンドのベースをやっている。ボーカルはアスナという名前で、凶暴な猫みたいな年齢不詳の女性だ。他のメンバーはギターとドラム、両方とも男。アマチュア・ロック・フェスみたいなのがあって、ボクたちは「Psi―赤いインク」という曲で出場する予定。ボクは楽屋で化繊の白いてろんとしたパンツ穿いて、白いTシャツを着た。するとアスナが、それじゃダメだよと言って赤いマジックを持ってきて、ボクのズボンとTシャツに血しぶきみたいな赤い汚れをつけた。それからTシャツをめくって胸から首のあたりまでぎーっと赤くて太い線をつけて、これでOK、と言った。舞台にはドラムのやつだけ先に出ていて、リズムを刻んでいる。リズムに合わせてボクたちはステップを踏みながら登場する。楽器を鳴らす。ボクは歌わないでアスナの左側にいる。歌詞を書いたのはボクだ。ストーンズの「黒く塗れ」に対するレスポンス・ソングみたいな歌で・・・アスナはそれをとても気に入ってくれている。

ボクたちの演奏が終わると次は、アスナがライバル視しているバンドの演奏だ。こいつらがトリだ。バンドの演奏は一流だが、メンバーの不仲で有名なやつらだ。ボクはどうしてかわからないけどそいつらの演奏を舞台の上の照明器具のあたりで見ていて、バランスを崩して落ちた。ボーカル兼リードギターのやつの上に激突した。当然歌は続かなくなったが、他のメンバーは平然と演奏を続けている。ボクはどうしていいかわからなくなった。きょろきょろしていると舞台のうしろからアスナが出てきて、客席に向かって叫んだ。「ほら、おまえら、歌えよ!」

客席が歌いはじめた。ボクは呆然とアスナを眺めていた。
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