2007 09/12 23:32
楢山孝介
舞台は中学。中学時代の同級生の顔がちらほら。
音楽室に集まって理不尽な授業を受けている。教師の言うキーワードにすぐ答えるというもの。
教「M6!」
私「シ!」
教「不正解!」
休み時間になって音楽室を歩き回ると、壁際の古い机の上にボロボロの楽譜が置いてあった。
「音楽室のテーマ」と書いてある。作曲者:祖父の名前。
「おじいちゃん、こんなことやってたんだ」と感激。
古い机を開けると鍵盤が現れた。早速楽譜を見ながら、たどたどしく弾き始める。
メロディは美しいのだけど、尋常じゃなくとんがった耳障りな音色が音楽室に響く。
「うるさい!」「下手くそ!」
「だってピアノ弾くのなんて十年ぶりだから」それと音色は関係ない。
結局すぐにピアノを弾くのをやめる。「この曲、おじいちゃんが作ったんだ」とは言えなかった。