夢を見たら書き込むスレ2[152]
2007 07/01 20:34
渦巻二三五

「猫魔王が来るぞ!」と大騒ぎになった。
身軽ですばしこい人たちは早々に荷物をまとめて逃げ出して行った。
とにかく戸締まりをしっかりして備えなければならない。
弟と私は窓がちゃんと閉まっているか点検してまわった。
母が、どこからか入ってきた仔猫たちの足をぼろきれで拭いて
「そっちでお尻をふいてね〜」
と言ってよこした。
生まれたばかりの仔猫が、四、五匹。猫魔王の使いだ。
もうすぐ猫魔王がやってくる。
うちの中に入られたらおしまいだ。
玄関の鍵をもっと頑丈なものに換えなければ、と思っているところへ鍵売りが来た。
灰色の背広を着た色白の青年。
その鍵売りこそ、猫魔王だった。
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