ニューススレ[809]
2004 12/24 14:00
渡邉建志

アメリカでクローン猫初販売
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20041224k0000e030037000c.html
死んだ猫と外見が同じ猫がまた手元に戻ってくるって言うのは、確かに最初はうれしいかもしれないけれど、DNAが同じだからといって、同じ猫ではないし、前の猫の脳を引き継いでいるわけではないし、だから癖とかも違ってくるだろうし、飼い主の記憶もないし、なんというか、まあ他人のことだから僕が云々けちつけるつもりはないんだけれど、もし自分の愛猫(いないけど)が死んだときに、クローンがほしいと思うかどうかを考えていると、ちょっとこれは複雑な話だと思った。なんか源氏物語みたい。外見が同じだからといって内面まで同一化してしまうと、(無理やり)同一化された側も、同一化しようと試みる側も、結局は傷ついてしまうんじゃないか、ということなんだが、猫はそこまで(前の猫と同一化されていると気づき、傷つくほど)知能があるかどうかといわれると謎だし、あるいはその知能があっても、傷ついている様子を表現しうるかというと、そのへんのコミュニケーションは人間と猫の間に成り立つはずないと思われ、こうなると純粋に飼い主の気持ちの問題になってきて、飼い主が前の猫と今回の猫の、「静止している外見」以外に現れてくるであろうところのさまざまな違いのせいで、ネガティブな感情を持たないようであれば、いいんじゃないかと思った。では猫の気持ちはどうなんだ、という反論は一理あるかもしれない。それにしても米動物愛護協会の「何百万頭ものネコやイヌが飼い主を見つけられないのに、ペットをクローンするのは疑問」という声明は、この趣旨だけ読むと、不可解だ。
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