07/10 12:46
佐々宝砂
じゃあ、ちょっと前向きなことを申し上げましょう。※クンへの提案です。
ご自分のアイデンティティーを多少なりとも変容させること、せめてはその可能性をお考え下さい。もうすこし具体的に言いましょうか。その、偏狭で、対話を拒み、対話をすぐに終了させようとし、ご自分のアイデンティティーに深く関わるはずの事柄でさえも極めてご都合主義なかたちで誤解している、そのご自分のアイデンティティーを、変容させなさい。不要な揚げ足取りをされること避けるために、もっと本を読みなさい。哲学の本も現代政治の本も放り出して、歴史の本を読みなさい。自分の意見とはなはだしく異なる意見を載せた本も読みなさい。古い時代に書かれた歴史の本も読みなさい。キミは、あまりに不勉強です。
それから想像なさい。自分が他国に生まれていたらどうだったか。拉致被害者の子どもであったらどうだったのか。北朝鮮拉致被害者の子どもたちは、今、重要なアイデンティティー変更を余儀なくされています。彼等にとって、すでに母国語と母語は一致しません。それでも彼等は母語ではない母国語日本語を学ぼうとしています。それでも彼等は死にはしません。アイデンティティーは人命より軽いなんて、アイデンティティーを捨てろなんてことは言いません。※クン。アイデンティティーは、単に、変容が可能なのです。選択も、できるのです。変容が可能、という意味がわかりますか。
現地に行ってそれを言ってこい、というのが※クンのお得意決め台詞です。私はその決め台詞にレスすることを避けてきましたが、もうしかたないでしょう。言います。現地に行って「アイデンティティーを変容しろ」と言ってきても無意味です、なぜなら、彼等はもうすでに長い間身勝手な大国からアイデンティティーの変容を迫られてきました。その彼等にさらに言う必要はありません。彼等はアメリカから対話を拒まれています。すでにさまざまな政策で隔離を受けてもいます。彼等の立場に立って考えてみれば、アメリカ側がおかしいのです。「おまえとなんか話してやらないやーい」と決めつけられ、「おまえなんか知らない、そこにはいないんだもーん」とシカトされ、最終的にぶん殴られました。ひどい話ですが、この場合、責められるべきはアメリカであり、私が「アイデンティティーを変容しろ」と迫りに行かねばならぬ相手はアメリカです。
意味がおわかりにならない場合は、勝手な解釈をせずに、ご質問下さい。