ニューススレ[260]
06/25 12:13
一番搾り

[231]汰介さん 初めまして。

「芸術」「政治」もよくわからない....のはわたしのほうです。
ただ、今回、一連の皇室・天皇制もんだいレスを読んで、あらためておもったのは
これまで、天皇制ってあまり意識したこともないし、考えたこともなかったということです。
皇室関係の法令なんかをはじめて読み齧り、みなさんの薀蓄に耳を傾けてわかったことは
なるほど! 日本という国は、頭に酋長をいただく土人の国なんだな、ということ。
ネクタイを締め、車に乗り、コンクリートの箱に住む土人の国です。イメージとしては。
わたしにとってこれは日本国の新鮮なイメージです。
あたらしい発見です。

おしなべて先進国は無駄を排し、有効性、功利性、実用性、合理性を追求するわけです。
そもそも国家とは差別の体系であるわけで、それ(差別体系)にもっともらしい言い訳を与えるために宗教や法律や国家理念がある。
日本の場合も日本独特の差別体系があり、その顔として象徴天皇制みたいなものが生まれたのではないかとおもいます。
制度としての天皇制は、日本的差別体系の顔にすぎないのじゃないか。
実質的な日本的差別体系は、日常生活のすみずみに浸透しており、日本人の血肉になっているわけです。
それは、どのような現象として立ち上がってきているかといえば...
高校野球制度における最高権威としての甲子園と高野連。
進学制度における最高権威としての東大。
ブンガク制度における最高権威としての芥川賞。
おなじく詩制度における最高権威としてのH氏賞。
舞踏制度における最高権威としての宝塚。
その他....もろもろの小天皇制度。
こういった小天皇制度が日常生活の隅々に浸透し、日本人の感性をカタチ作っている。
それらからカタチ作られる意識が天皇家への賛美につながっている。
とわたしは思います。だれもこの感性から逃れているとはいえない。
それは、日本人の生活そのものですから。

これはしかし、現代ではあまり効率的とはいえないシステムかもしれない。
だいいち、天皇家の存続に費用と手間がかかりすぎる。
西洋的な合理主義的国家体系=合理的な差別体系の構築には、むしろ国歌と国旗があればいいのではないか。天皇家はもうはや邪魔だ。国歌と国旗に天皇制(日本的差別体系)を収斂させたいというのが西洋的な合理主義者の考えではないでしょうか。

そうすると今回、皇太子が訴えた「雅子がなおざりにされた...」というコトバは進歩主義者が酋長一族をおろそかにし始めている。国民のみなさん、それでは、この国はどうしょうもない合理主義一辺倒の、情の薄い、和の抜け落ちた「先進国」になってしまいますよ、それでいいのですか? という警告ではないか、
あるいはその逆で、どうしても酋長制度を維持したい宮内庁派と、西洋かぶれの皇太子の戦いかもしれません。

そういう意味で、わたしは*さんが一方的に差別主義者だとは思わないし、山田さんが一方的に反差別主義者だとは思わない。
むしろ現在の皇室は、合理主義、効率主義、実用主義的差別体系の到来に唯一反抗できるよすがに成り得るとわたしは思っています。
おそらく近い将来、国歌・国旗に天皇制を収斂していこうとする国家と、それに反発する酋長一族とその支援者との対立が見られるのではないかと
わたしはひそかに期待を寄せています。

それはともかく、このようなレスは、あらかじめ胸のうちにある思念や情念を相手にぶつけるように吐き出すのではなく、
汰介さんのように、書きながら考えているのが感じられるスレが、わたしはとても好きですので、わたしもその流儀でいきたいと願っています。
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