雑談スレッド5[831]
2004 11/20 14:54
一番絞り

>戦争反対とか反ブッシュとか、ぼくあれって本質的でないなぁと思います。
>時代の風潮に流されてそんなこと言ってる人ってのは
>同じように時代の風潮に流されていざ日本がどこかと戦争はじまったら
>実はまっさきにその現場にいたりするかも知れませんねえ。
>(にんげんのげんじつと未来:ミキ改め馬野幹(本年で変更)
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24012&from=menu_d.php?start=0

上の馬野さんの意見に星を付けているひともいるので、いちおう批判しておきます。
反戦という理念は、
たしかにほとんどの人の胸にあるでしょうね。しかし、それは「風潮」なんていう問題ではないでしょう。
大昔から、たとえば主婦なんかは戦争なんて大嫌いだと思ってきたでしょうしね。どうして男はそんなに戦いが好きなのかと。
風潮や流行ではなく「戦争反対」は大昔から人々のこころに住み着いた素朴な理念ですよ。
それから反ブッシュはたしかに世界的な風潮ですよ。しかし、それがどういう風に何に「本質的でない」と言っているのかが
よくわからない。
理念的に素朴に戦争反対を念じてきたわたしなんかは「反戦」を叫ぶこと自体が「本質的」でないことはよくわかるんです。
どう「本質的」でないかというと、それは畢竟、戦争反対「行為」ではなく、単なる戦争に反対するという「発話」行為にすぎないと。
発話行為だけじゃ、「本質的な戦争反対行為」にはなってないと。むしろわたしは戦争に反対している善人です
という自己宣伝効果はあるかもしれないけどね。
でも、この文章の作者は戦争反対という立場から、その問題を真剣に考え込んだ上で「本質的」でない
と言ってるのではない。そういうことなら、うなずけない意見でもない。ところが、この方は
戦争反対という理念から言っているのではなく戦争反対と叫んでいる連中というのは「被害妄想」だ
というところに収斂させたいがための揶揄だということが、前段のお話でわかる。
世界から被害がなくなるかどうかは別にして被害妄想がなくなることはないという。
つまりニホンはこんだけ安全で平和じゃないか。食い物は山ほどあるし、人々は楽しく贅沢放題に暮らしているじゃないか。
何を心配しているのだ? いい加減にその被害妄想をなんとかしろと。
この方はそういっているわけだ。

こういう子どもに、戦争反対と叫ぶことの意義を、どうやって説明すればいいのか真剣に悩んでしまうな。
たしかに戦争反対と叫びながら、いざ戦争が始まれば戦時体制にいともやすやすと組み込まれてしまう文学者はいるでしょう。
でもわたしはそういう局面で生きるために仕方なく体制に屈してしまう、そういう人たちを責める気はあまりないな。
それより、反戦を叫べる自由がまだある今、叫ばない人をこそ責めたいな。
戦争への想像力を被害妄想と決め付けて、現状にやすやすと安泰しているこどもさんが

>体現のない理論はもう意味ないとこまで来てると思います

といったところで、いったいそれなんなの? おたくこそ、体言どころか妄想すらないじゃない? のとお聞きしたくなるが、
ま、お子さまのことば遊びに何もこんなに目くじら立てることはないのだろうけど、詩を書いている人が
こんな幼児な発言に何人も星をつけるなんてね。信じられないよ。
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