雑談スレッド5[501]
2004 08/13 00:35
ボッコ

>>495
多分、花の種類とかも、ソシュールから見ればやっぱり記号だから、
「食べられる花と食べられない花」「匂いのする花としない花」「大きい花と小さい花」「花びらが少ない花と沢山ある花」「春に咲く花と夏に咲く花」とかの色々な「差異」が、どんどんどんどん積み重ねられていって出来ていった区別だ、とか考えるんでしょうね、きっと。

例えばこれなら、2の5乗で、全部区別しようと思ったら32種類の言葉が必要になるけど、手持ちの言葉がそんなに沢山ないこともあるかもしれない。そういうとき、手持ちの言葉の数で何とか全体をカバーしようとして、何種類分かの意味をいっぺんにかぶっちゃうような言葉が幾つか出てくることになる、って感じなんじゃないかなー、と私は思います。
逆に言葉がありすぎて余ってたら、ほんとは同じものなのに別の名前で呼ぶとか、そういうことも起こってくる。

でもこれ、言葉数に応じて個々の語がカバーする意味の範囲が変わる、って部分は面白いんですけど、じゃぁもともとの言葉数自体はどうやってきまったんだ、っていうのがなんかよくわかんないですよね。言葉自体を生き物として、「発展する」(数が増えるとか)っていうような部分への興味は、ひょっとしたら、ソシュールにはちょっと薄かったのかもしれない。
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