2007 05/08 10:32
渦巻二三五
少し日にちが経ってしまったけれど。
尼崎列車脱線事故追悼慰霊祭のテレビ中継を観ていて、遺族の一人が語ったその内容に私は驚いた。
トリアージで黒タグをつけられた息子の最期の様子をどうしても知りたいと、黒タグをつけた医師をつきとめ、自宅を訪問し、なぜ黒タグをつけたのかと詰問した、というのだ。
その心情は察するに余りあるが、この遺族はしてはならないことをしてしまったと思う。
百歩ゆずって、やむにやまれずそうしてしまったとしても、それをあのような形で公表するのは間違っているのではないかと私は思った。
その中継の直前の番組では、事故で重傷を負ったものの命が助かった人が、「なぜ自分は生き残ったのか」と心に傷を受け悩み苦しんでいることが報じられていた。
後日、NHKで特集番組が放送されたようだ。
私は見逃してしまたが、慰霊祭での遺族の話を中継で放送したのをそのままにせず、トリアージについて考察する番組が放送されたことは良かったと思った。
私たちはトリアージを受け入れなければならない。