Smells Like U-SAN stupid
人間

重箱の隅で体育座り
蜘蛛の死骸を突ッ付いてたら
急に訪ねて来た宇佐美の馬鹿が言うこっちゃあ
「ネガチヴつのは要するに過保護の御加護の籠、」
何を分かってんだか分かってねえんだか
我が道進んで論理云う流布なんか鵜呑みにするような宇佐美の馬鹿のことだ
状態で言えば婆咲く鬼百合
湯捏ね仕込みの幼稚な花弁ばらまくような詭弁だろがどうせ

「出掛けるべし」とか適当に誘われたんだけど
さっきまでのうっかりの後のがっかりだったり開き直りでハッタリかましたったり
昨日は結果的に黙ったまま彼は去ってしまったし
いつかばったり出会ったりして見返してザマミロとか言って
してやったりになれば願ったり叶ったりだと思ってる訳ないし内心
って さあ(こころの)準備も出来た
一期一会すべからく心機一転
反骨から梵天 乱雑からマサカリ
一口に噛み砕いて云えば美味いサフランライスのオニギリ
そんな感じの黄金窟に塩撒き行くなら朝っぱらっから
7時半辺りが人の気も少なくて 良いんじゃないかな

(引き続きお送りするのは赤いネッカチーフ擦り走る高速と脳梗塞の音)

国境線引きミミズ晴れにカズノコ雲天井と茹だる蛸壷式の太陽
棘々のタオ超えれば善悪の彼岸あたりも見渡せる峠に差し掛かる
うまくドリフト出来ること請け合いのT字路上
宇佐美の馬鹿が云うこっちゃあ
「『嘘臭い』は野暮ったいが『胡散臭い』はえろいのだ」
当然
人間誰しも製造番号が付いてるし
定期的にパスワードを変更しなきゃいかん訳で
黄金窟にさえ行けばザマミロもパスワードも自由に変えられる
って一縷の望みだけを持って走る高速と脳梗塞の音
流行語で風神雷神も騙くらかし
通行人を何度も追い越すスピードだけが正義の味方

舌先三寸ワンルームの重箱なんか捨ててまえ
口先出任せシュビドゥビダーの裏口からこのまま二人で逃げようよ
朝までお喋りして昼までお昼寝して夜まで金切り小声の鍛冶手伝い とかさ
しようよ
どうよ
六気筒750ccのネガチヴに乗って赤いネッカチーフ擦って
サフランライスのオニギリ持って私たちは反骨で乱雑で
黄金窟に塩撒き行くパスワードの『胡散臭い』はえろいのだ きっと

峠の黄金窟入り口付近で並んで座って
宇佐美の肩に頭乗せてみるに
「冗談じゃぬえ駄ー阿呆ヲンナ
 ふざけんなこのべるべろー婆」
ちょっとした冗談だ馬鹿はこれだから困る
って さあ(こころの)準備も出来た
伸るか反るかでシュビドゥビダーの玄関からそのまま独りで
致死量の塩巻いた紙を噛んでニュートリノ掴んでやるのだ私は
ニュートリノから地下鉄をキセルしてオールドトリノまで行って
峠を越え 高飛びで幅跳びで胡散のビデ浴びてビビデバビデブー
デキリコ商店街の形而路上でニイチエ産の栗毛馬を買って目を抜いて
激情の令嬢誘ってレージョの劇場で過激な歌劇の鑑賞を過干渉で感傷してこれイヒヒッ
乗り気レズ豆乳入りのレーズン噛めん無頼だー赤いネッカチーフ擦って六気筒750ccの冗談
変ッ!身ッ! とかさ
しようよ
どうよこれイヒヒッ
(パスワードは正常に変更されました)
それに宇佐美が屁で応え
鼻が曲がるほど臭いともう笑うしかないじやんこれイヒヒッ

「ネガチヴつのは要するに過保護の御加護の籠、」
そうだ
冗談じゃぬえ梵天マサカリ振り下ろせば『胡散臭い』はえろいのだ
変ッ!身ッ!


自由詩 Smells Like U-SAN stupid Copyright 人間 2007-01-06 04:08:25
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