角砂糖の積み木
プル式
透明な硝子の向こうで
君が生み出した
緩やかな憂鬱
透明な硝子に当たって
白く砕けた
ちかちかと世界が明転するのは
まばたきのせいだろうか
睫毛が捕まえた蝶のせいだろうか
プレゼントには子兎を
ラッピングして君に贈ろう
肉は軟らかくて君もきっと気に入る
黙り込んでじっとした君を見つめる
音も無く溶け出した君の雫を
ティースプンでそっと掬う
珈琲に零れてしまった君は
しょっぱくも甘く少しほろ苦い
それはまるで特別な果実の様に
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恋の歌