月夜
LEO
一月ついたち
凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした
まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒いたのは
雲の波間に
朧気な
月あかりの仕業
蒼い冷気は
頬を研ぎ
髪を磨ぎ
懐までも
忍び込んで
私もまた
その色の一部に紛れて
ほら
耳元で
りーん、と
鈴の音
自由詩
月夜
Copyright
LEO
2007-01-04 19:29:25
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