アスファルト
たもつ

アスファルトの道路になりたい
たくさんの人の足や手に踏まれ
動物の糞尿に汚され
言葉を読むことも書くこともせず
さよならも言わない
それで何が許されるわけでもないけれど
なだらかにカーブしながら消えて
夏の陽射しに融けたりもする
でも本当になったとしたら
自分自身が一番悲しんでしまうんだろう



自由詩 アスファルト Copyright たもつ 2007-01-01 23:06:00
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