リバーサイド
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リバーサイドは
駆け抜ける5歳児の髪にからまる花吹雪です
遠くを
視線が地平に出し抜けてカーブする先を
指折り数えている ものおもいする午後は
集合が いつか知ったことのように繰り返すので
いち抜けて
にい抜けて
イメージの口で煙草を吸って
そよ風が吹くように傍観しています
ぼくらなら
静けさは寂しいです
ところで
白い風船が空気なので
置いてあります
それは ただの境目ですから
駆け抜ける5歳児の髪にからまる花吹雪が
見計らったように ここぞと落ちます
さあ 知りません
リバーサイドは
車椅子に押されながら
「ピンクの絨毯ね」と話しかける春です
おばあちゃんは 少しおしゃれをしていて
ぼくらはいちばん素敵な相槌を打つでしょう
ゆら踊る水面にただ 乱反射が止まらないのですから