アラーム鳴りっぱなし
山崎 風雅


 詩人のさだめとして
 生きることは
 茨の道
 自分の苦痛をフィルターにかけて
 美しく輝くものに変えねばならない
 世間の不条理
 我が身にも降りかかる
 ある時は
 腐臭ただよう自己主張
 ある時は
 コンプレックスの塊の他者非難
 ある時は
 自信のないが故の弱いもの虐め
 そんなのに関わりたくないよ
 俺は風が舞ったらそれで意味を知る
 そんな自分でいたいから
 まだまだ俺の至らなさだな
 そんな世界に生まれてきたんだからな
 一人夜なべに呑む酒は 
 有限な未来を削ぎおとしてる
 お前の言い分よくわかる
 俺は俺の生きる道がある
 交差して喜ぶこともあるが
 かなしむべきこともある
 将来なんて今の積みかせね
 どうせ寝れば忘れてる
 分かるが故の苦しさ、悔しさ
 いずれ報われることもあるだろう
 嗚呼ままならぬ人生よ
 宿題いっぱいたまりすぎて
 胸のアラーム鳴りっぱなし


 


自由詩 アラーム鳴りっぱなし Copyright 山崎 風雅 2006-12-29 00:01:03
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