或る日路上で 〜環境破壊を考える会〜
むむ





或る日路上で

「はい、これあげるから持っときや」

と、道ゆく女性に

突然に強引に

何かを渡された

手の中を見てみるとそれは

携帯灰皿だった




地球を汚すタバコのポイ捨てを無くし

環境破壊を防ぐ携帯灰皿

それを無償で配る活動をしているなんて

なかなかできることじゃない

ああ

なんて素晴らしい人だろう

なんて素晴らしい活動だろう




そして僕は嫌煙家

またひとつ

ゴミが増えた




新たに無駄なゴミを増やし

それを配ることで

環境破壊を推進していることを

彼女はまだ知らない







自由詩 或る日路上で 〜環境破壊を考える会〜 Copyright むむ 2006-12-28 01:05:33
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