あたしの体は
ごまたれ

あたしの体は商品です

なんて
陳腐なことは申しません

シケモクはまずいのです

でも
あの感触は あたしを大人にしてくれるようです


あたしに覆いかぶさる男の人は
いつも雨雲のようでした

夕立のように騒がしくては

足早に去ってゆく

そして遺言のように
お札が置いてあります

肩甲骨が羽のようで好きでした


都会の真ん中で
地面から足が離れなくて立ち尽くしていました

そして唱えるのです


(欲しかったのは。)

(傍に置いておきたかったものは。)

(間違ったところは。)

(どこから始まったのか。)

(夜はもっと優しいはずだったのでは。)


ここでは
映画のように愛を叫ぶことはできないようです



あたしの体は商品です

なんて陳腐なことは申しません



自由詩 あたしの体は Copyright ごまたれ 2006-12-27 22:55:56
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