ウサギのπ
10010

あなたは眠っています。まずルナの重さを想像しなさい。次に星の騒音を聞きなさい。最後にウサギになりなさい。名前を与えます。あなたはこれからウサギのπです。三三九度、廻りなさい。上がり、下がり、上がり、下がりなさい。時計回りに、時計よりも廻りなさい。きれいにまんまる焼けました。あなたはこれからもウサギのπです。さあ転がりなさい。誰かの胃袋を訪ね歩きなさい。マクレガーさんちだけは気をつけて。彼は計算などできないから。わたしも計算などできないから。


自由詩 ウサギのπ Copyright 10010 2006-12-27 03:17:09
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