韻をふむのです
ごまたれ

そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

ハルシオンは
ささやかながら
道を示すのです

そして
韻をふみ続けるのです

誰かが
「小さい青空じゃあ誰も歓声をあげないでしょ」
ってゆってました

まるで
うまく体に染み込まない水分です

確かに
韻をふみ続けても
世界は救えないのです


愛していた名前を忘れました

それでも
韻をふみ続けるのです


自由詩 韻をふむのです Copyright ごまたれ 2006-12-26 22:22:26
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