メリークリスマス
Keico

風に騙されないブランコ
煩いイルミネーション

急に君から降ってきた棘を
交わす余裕も無く
ただ浴びた私

寒さに震えていた体は
だんだん
君の体温に震えはじめる


頑なに揺れようとしなかった遊具は

可哀想に

私には酷く揺れて見えた


目頭は熱くなるのに
冷やしてくれる水も出ないまま

私は君の棘を飲み込む


笑って言った無力な「ありがとう」に
血の味を感じた


自由詩 メリークリスマス Copyright Keico 2006-12-26 21:20:35
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