「 雪色吐息。 」
PULL.







ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。




みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。






ああ(ぽりぽり)きみはなんて平和なんだ(ぽりぽり)柿ぴーすふるくんよ。



焼きいものほこほこほどには気持ちは熟せず今年もごめんなさい。



靴下に罠を仕込めば三太を捕らえ売り払って呉れる物を。






しろみそかおすましか、
そんなことでけんかした、
関係もあったよね。

こたつより、
おこたの方があったかいね。
ふたり、
おこたでぬくぬくしよう。






ころころと、
みかんと転がりこたついん。
這入れば出れぬこたつむりん。






「これは目に霜柱が立ったんです。」
という、
言い訳も、
すこーしさむい。


雪がうさぎに還る夜。
恋人に戻って、
またけんかをしようね。












           了。



短歌 「 雪色吐息。 」 Copyright PULL. 2006-12-24 11:31:45
notebook Home 戻る  過去 未来