夢の世界へ
十六夜

「譲ります」細き文字に貫かれ熱き心に雪が積もる


数億の命が競い手に入れた吾は身体を傷つけている


君が居ただから田舎を出てきたと言ってみたけど半分はウソ


体内のひとつひとつの細胞が君の空気を求めている


母が言う「鍵かけとく」の言葉はいつか「開けとく」の警告になり


嫉妬のような爪痕を空へと残し 君 旅立












短歌 夢の世界へ Copyright 十六夜 2006-12-24 10:38:55
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