*埴輪とクリスマス*
かおる
揺りかごから墓場までほとんど至れり尽くせりのこの国で
神の子イエス・キリストの名前を
ちゃんと知っている人がどの位居るのかは解らない
それでも全ての国民が義務教育を受けて居るはずの現在
日本人の半数は埴輪と言われれば
それがいったい何かは漠然と知っているんじゃないかな
イエス生誕から遅れる事、300年後の弥生時代のえらい人のお墓に
並べられていた素焼の焼き物
古墳時代特有のその焼き物を埴輪と言う訳だけど
火葬が義務づけられている現代の日本でも
死者と一緒にその人の好きだったものを周りに並べる事はあるから
1700年も前の日本人がお墓に埴輪を並べた感覚は解るような気がする
教育基本法が改正されて埴輪が何かきちんと述べられるようになったとしても
クリスマスと言うイベントの認知度のほうが埴輪より
今と同じようにきっとずっと高い事は否定できない
イエス・キリストが誰だか知らなくても
それに付随するサンタクロースやプレゼントやリースや
トナカイや柊やもみの木や緑や赤がごちゃごちゃになった
クリスマスを知らない人はいないだろう
こんにちはにわなんて言う人が滅多に居なくても
メリークリスマスとかろうじて言ってみる人が居るもん、ネ