26時の幻影
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午前二時
ブラウン管の海は大荒れ
漕ぎ手のいない舟は進んでいく
水平線の彼方に光る不知火
Is it a dream?
午前四時
ブラウン管の砂漠は砂嵐
駱駝の背に乗りキャラバンは行く
蜃気楼の彼方に浮かぶオアシス
Is it a dream?
ふと窓の外に目を遣ると
赤い月が浮かんでいた
夜の静寂を切り裂くように
サイレンの音が鳴り響く
Is it a reality?
Am I still dreaming?
午前六時
ブラウン管の中は大忙し
衣装を纏ったニュースキャスターは
昨日の惨事を赤裸々に伝えている
This is a reality, but could be a dream.
Who knows that?