明日は
山崎 風雅

 背中に冬を担いで
 もう、破裂しそうな神経を抱えて
 ここまで来た道のりを振りかえる時
 時を告げる鳥が飛来する
 まっすぐに放つ生命の熱
 白く空間に溶けていく
 傷つくことを怖れて
 その1歩が進めない
 人の悪意に出会うのが恐ろしくて
 一人で街に飛び出せない
 すり減っているのか
 磨かれているのか
 この魂
 それでも目が覚めれば
 生きていくことを
 諦めることはしない
 いつだって
 どこだって
 俺は俺
 ちょっとした人気者
 トラブルにはいつも巻き込まれるけど
 そんなの寝ちゃ治ってる
 明日がどっちにあるのか知らないけど
 明日は明日の風の中を飛ぶ
 


自由詩 明日は Copyright 山崎 風雅 2006-12-22 00:05:57
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