【五時の寒さに肩をすくめて】(通勤の歌)
つむじまがり

五時の寒さに肩をすくめて
大通りを横切れば
夜の仕事を終えた星々とすれ違う

妙に明るいコンビニも
昨日と言う名のゴミの山も
見てみぬ振りして早歩き

思い出すのは昨日の失敗
おとといの恥 そして迎える今日の坂
星占いはエビチリを食えとさ

今日は嘘をつかないようにしよう
でも人の心を傷つけるくらいなら嘘をつこう
天国の壁に書いてある窓も嘘じゃないか

五時の寒さは心の浄化
五時の寒さは昨日の浄化
五時の寒さは天国の壁
(それは誰が真っ白に塗ったのか)

さあ窓を描こう
太陽を描こう 天使も描こう
悪魔の尻尾もチラリズム

さあ着いたぞ
誰かに買われてしまう前に
天国への階段を2段飛ばしで駆け上がれ


自由詩 【五時の寒さに肩をすくめて】(通勤の歌) Copyright つむじまがり 2006-12-21 11:23:03
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