一人きりの夜には
1486 106

一人きりの夜には
君が残した最後の言葉が
走馬灯のように甦る

夢の中でさえ君は
私を許してはくれない

一人きりの夜には
携帯電話を握り締めながら
ボタンを押す事を躊躇っている

夢の中でさえ君は
私の事を責め続ける

それは一体誰のせい?
そんな事は問題じゃない
ただ一つだけ確かなものは
誰もいないこの部屋の冷たさ

一人きりの夜には
一人きりだという事実が
沈黙と共に突きつけられる

夢の中の君にもう
さよならを言わないといけないね


自由詩 一人きりの夜には Copyright 1486 106 2006-12-20 18:08:45
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