白息
なかがわひろか
君の口から吐かれる息は
さぞ幸せだろう
美しき
粘った
結晶の
綿がしのような
甘い、甘い
白息
僕もあなたの
綿となり
また
食べられたい
けれど
一瞬で氷つき
地面に叩き付けられる
大地とぶつかりあって
散らばった破片は
戻らない
戻らない
いびつな
体になっても
また君は
取り込んで
くれるだろうか
バラバラになって
加工されたとしても
また君の中へ
取り込んでくれるだろか
(「白息」)
自由詩
白息
Copyright
なかがわひろか
2006-12-16 21:55:43
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