凍傷
ユメアト

きみは中から凍えていくようだけど
私はきみに触れている指先から凍傷になっていく

きみからぶら下がる氷柱が落ちて
私の足を貫くから
もうどこにも行けなくなるよ

私は冷たい水しか持っていないから
冷えていくきみを見ているだけだ

ただ側で凍りついていくきみと私を
見ている

きみと私は
お湯の沸かし方も
火の起し方も

何も知らない


自由詩 凍傷 Copyright ユメアト 2006-12-15 18:26:26
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