ハピネス
船田 仰


ハピネスは泣き虫だ
怒ったようにドアをしめる
ハピネスによって輝かされる希望は
二束三文
融通のきく子供なハピネス

薄すぎるカルピスをストローに溜めては
椅子のうえで体育座りのハピネス
ぼくはいっつもきみをみつけようとするのに
なんだかうやむやのうちに
ハピネス
靴のサイズもおしえてくれない


友人が生きてるかも分からない
頼りすぎたコミュニティーは成長痛でくるしんでる
ハピネスハピネスハピネス
どうせはしゃぐならこういう時に来てくれればいいのに
だぶだぶの高揚感を着て息をするハピネス
世界は最高だとおもった、と書いたぼくを
じっと見つめたきみは
またどこかのビルから飛び降りたりして


ハピネスハピネス
さみしいなんて嘘だろう
すれちがう恋人たちになんか
なりたくないさ

ハピネス




自由詩 ハピネス Copyright 船田 仰 2004-03-31 21:14:53
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