猫拾った日
eris

仕事帰り
子猫一匹見つけた
ダンボールの中で凍えてた

子猫が僕に気づく
少しの間 一人と一匹は見つめあう

僕は手を差し出してみた
子猫が手をのせたと思ったら引っ掻かれた

子猫の目には
不安や恐怖らしき色んなものが映っていた

僕は引っ掻かれた手を見た
少し血が滲んで痛い

でも 不思議と怒りはなかった

「そろそろ帰ろうか・・・」
ダンボールを抱えた
「よろしく」
子猫は何とも言えない顔をしたように見えた


自由詩 猫拾った日 Copyright eris 2006-12-13 22:02:00
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