何もかもが寒い夜だった
ぽえむ君

何もかもが寒い夜だった
遠く離れた家から
犬が吠えている
その声が神経を尖らせる

何もかもが切ない夜だった
窓から覗く街灯の
力のない光が見えている
その暗さが心を曇らせる

何もかもが冷たい夜だった
どこからか車のクラクションが
傷ましく響いてくる
その音が気持ちを凍えさせる

どこかに温もりはないのかと
必死に探している自分に
寒さが覆い尽くす

どこかに温かみはないのかと
必死に求めている自分に
悲しさが支配されてゆく

何もかもが寒い夜だった


自由詩 何もかもが寒い夜だった Copyright ぽえむ君 2006-12-12 23:32:49
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