オレの愛する”偉大なるうどんイーター”たちに捧ぐ
知風

オレは生まれつき相対主義者で
周りの奴らは大体ジャパニーズ

そんなオレだから言わせてもらう
おまえら全員うどん喰らい


大いなる愛を語るそこのおまえ
おまえも所詮うどんを喰う
たぶん七味とかも入れる

世界の平和を謳うおまえ
おまえは明日の昼食にうどんを喰う
かもね
知らんけど

恋の甘さ苦さを切々と述べるおまえ
おまえは恋しいアノ人の前で
うどんを鼻から出す
これは予言だ、覚悟しろ

己のココロの闇を書きなぐるおまえ
おまえのうどんだけネギが多めだ
少しニンマリしろ

なにかとグロくしたがるおまえ
よく見ろ、おまえのうどんはどことなく
ギョのつく寄生虫っぽいだろう?


だけどおまえらはいつもいつも
うどんなんか喰ったこともないような
そんなツラしてやがるのだ


うどんを喰ってるおまえらを
並べてみたらさぞ見もの

オレは指差して笑ってやるぜ

「うどん喰ってやんの!!!!」

そんなオレの鼻からも
さぬきうどんが飛び出している


うどんを喰ったら
人を愛せないのかい?

うどんを喰ったら
世界は滅びるのかい?

うどんを喰ったら
百年の恋も冷めるのかい?

うどんを喰ったら
おまえの悩みは無価値なのかい?

うどんを喰ったら
ジェイソンも普通のオヤジかい?


オレが愛する麺喰いたちは
みんな自称・うどんイーター

うどんを喰いながら人を愛し
うどんを喰いながら誰よりも優しく
うどんを喰いながら理不尽を怒り
うどんを喰いながら涙も流せる

カッコばかりつけている
おまえらにゃとても真似できめぇ

違いがわかるうどん喰らいでいたいんです
だからオレはいつだって立ち食い自慢


自由詩 オレの愛する”偉大なるうどんイーター”たちに捧ぐ Copyright 知風 2006-12-12 03:27:00
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