溢れた
愛心










友達が 死んだ




そう聞いた瞬間は    涙も出てこなかった




「交通事故だったの・・・・・車にはねられて・・・・・」



制服を着て 友達の家に行くと 

おばさんは顔を真赤に 泣きながら教えてくれた

昨日まで 一緒に部活して バイバイを言ったのに

そいつは白くなって 箱の中で 眠ってた



おばさんの目を盗んで そいつの身体をくすぐった

「なにすんだよぉ!」

笑いながら 起き上がると思った

のに

そいつは眠ったままだった



お経が始まって   終わって

何もかもが終わったのに

そいつは 骨になって 箱の中に入ってるのに



苦しさだけが 

哀しさだけが 

寂しさだけが



身体を 包んだ

心を 包んだ



つらかった









―ナキタイ・・・・・




そんな思いを抱きながら

そいつの 机を整理していた とき

奥に 紙切れが ぐしゃぐしゃになって 入ってた

あけた




メリー・クリスマス!





緑と 赤と 白 のチェックで

そう かかれていた





「気が 早えーよ」




呟いた瞬間 紙にポトンと 涙が 落ちた











天国にいる君に メリー・クリスマス





自由詩 溢れた Copyright 愛心 2006-12-07 21:38:06
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