お茶の時間
服部 剛
疲れた顔したあなたの前に
一杯のお茶を置く
( そこにいてほしい
( くつろいでほしい
長い間
心に固く閉じていた
蓋
(
ふた
)
を開いて
今までそっとしまっておいた
ほんとの言葉を交わしたい
向き合う
あなたと私の間に置かれた
ふたつの湯のみ
こわばっていた
あなたの顔をほぐす
白いゆげ
自由詩
お茶の時間
Copyright
服部 剛
2006-12-05 21:54:50
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