DAY
なかがわひろか

朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす

照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける

光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく

昼はいたずらに
人々の日常を
色づける
ただの絵描き

夜は

夜は

ただただ優しく
ただただ悲しく
ただただ冷たく

温もりを求めやすいように
誰かを求めやすいように

少し暗めの月の明かりで

人々を照らす

まぶたを突き刺す明日の光に

また夜中に復讐を誓う

(「DAY」)


自由詩 DAY Copyright なかがわひろか 2006-12-05 08:21:30
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